音の葉 備忘録

音楽への想いを徒然に

エレファントカシマシ【SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2018】パシフィコ横浜2018-3-1

エレカシ関連のTwitterを読んでるうちに、たまたまたどり着いた「SPACE SHOWER TV」のサイトで、「SPACE SHOWER MUSIC AWARDS 2018」の授賞式にエレカシも出演すると知り、申し込んでみたところ、運良く一枚だけ観覧席が当選しました。

席は当日にならないとわからないとのことでしたので、とりあえず開場1時間前位に招待券をもって受付に行くと、一人用は並ばずにすぐに交換してもらえました。

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パシフィコ横浜の大ホール一階、ステージに向かってやや左寄りの前から20列辺りの席だったので、肉眼で表情までは見えなかったけど、スクリーンもあるし、全体を見渡すには丁度良い感じでした。

エレカシは「LIVE ACT」としか表示がなく、何の賞をもらうのかわかっていなかったので、ノミネートされていた「BEST GROUP ARTIST」がONE OK ROCKだった時には、このままゲストとしてライブだけして終わるのかしらと不安になりました。

でも「BEST RESPECT ARTIST」と言う賞でエレカシの名前が発表されたので、やっとそこで安堵できました。音楽で賞をもらたいたいと、以前「SONGS」と言う番組で宮本さんが熱弁していたので、とても喜んでいるのが目に浮かぶようでした。

1曲目は安定の「悲しみの果て」。
スクリーンに映し出された久々にお目にかかる宮本さんは髪がだいぶ伸びて、お馴染みのイメージに近くなっていました。
声も伸びやかで安心してじっくり聴くことが出来ました。

2曲目は最近の曲で「風と共に」あたりかな?と思っていたら、おもむろに宮本さんが聞き覚えのあるイントロを引き始めたことにびっくりしたのもつかの間、「もう一回!もう一回!」と叫んで演奏を止めてしまいました。

何かの演出かと思いきや、宮本さんが「めったに自分から始まらないから間違えました」と言い、生放送にも関わらずやり直すと言う破天荒ぶり!

そして宮本さんのギターで始まったのが「ガストロンジャー」!
いつもは石くんのイントロから始まり、宮本さんがハンドマイクで走り回りながら歌う曲なのに、ギター弾きながらでどうするの?と思ってたら、いつの間にかギターを外し、ハンドマイクで歌ってました。

エレカシファンだけでは無いオーディエンスの前で披露する曲に、これを持ってくるとはびっくりでした。

ステージの端から端まで走り回り、上着を脱ごうとしたら片腕が抜けなくなったり、ステージ上に作られた階段を駆け上がって一番高いところで叫んだ後、戻ろうとしたらマイクコードが照明かなにかに巻き付いて動けなくなったりと、ともかくハラハラさせられっぱなしでした。

それでもサビの「ウォー!ウォ~!ウォ~!ウォー!」の部分では拳を振り上げている観客が前の方にはかなりいました。
私の周りにはエレカシファンはいなかったため、拳は封印して心の中で一緒に叫んでました。

あの宮本さんのパフォーマンスを間近でみたら、エレカシファンじゃなくても呆気にとられて、釘付け状態になってしまうと思います。

曲が終わるといつもコンサートの最後にやる、メンバーと肩を組んでのお辞儀までやって、まるでワンマンライブを観に来た様でした。

わずか2曲であろうと、いつも全力のパフォーマンスをするエレカシは本当に素晴らしいです。司会者の方々も絶賛してました。

「音楽で賞をもらえたのは初めてなので嬉しい」とやはり宮本さんは興奮気味におっしゃってました。
ライブ後の宮本さんと司会者とのとっちらかったやり取りを、笑顔で見ているメンバーの優しい眼差しも印象的でした。

エレカシは投票で選ばれる「PEOPLE'S CHOICE」という賞でも4位になっていました。(ちなみに1位は星野源でした。)

エレカシ目的で観覧していましたが、その日のゲストはそうそうたる顔ぶれでした。

Suchmos、DAOKO、水曜日のカンパネラ平井堅、ゆず。

彼らのライブを生で観れたのはとても貴重な経験でした。

平井堅は大きな花束を持って、ギター一本の演奏で「ノンフィクション」を歌い上げ、会場を静まりかえらせました。CDを聴いている様な安定したハイトーンボイスで平井堅ワールドに引き込まれてしまい、とても素晴らしかったです。

ゆずは最優秀賞を獲得して、ステージはダンサーまで出てきて、まるでワンマンライブの様でした。「タッタ」と言う曲が始まる前に、事前に配布されていたタンバリンを使って、振り付けをダンサーと一緒に練習しました。私はワンテンポ遅れてしまいましたが、お隣の若い女性はゆずファンらしく完璧な振り付けでした。

その歌の後の「夏色」の盛り上がりは凄かったです!
誰もが知ってるヒット曲はやっぱり強いなと感じました。伸びやかで力強いハーモニーも気持ちをハイにしてくれて、とても楽しめました。

この日のライブを観て、ベテラン勢は独特の世界観で、ファンでない人たちをも巻き込む力を持っているのだなと感じました。だからこそ長く現役でいられ、こうした賞ももらえたのでしょう。

元気で若々しい宮本さんやメンバーを見られて、3/17のさいたまスーパーアリーナでのエレカシ30周年ツアーファイナル公演がますます楽しみになった一夜でした。

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エレファントカシマシ【30th ANNIVERSARY TOUR 2017 "THE FIGHTING MAN"】本多の森ホール 2017-9-24

私が初めてエレカシのライブを見たのは、昨年の夏の夜、たまたま見ていたテレビで流れた録画の映像でした。

それまではエレカシの曲はサビこそ知っていたものの、フルでまともに聴いたことさえなく、メンバーもボーカルの宮本さんしか知りませんでした。

その宮本さんにしても、ビブラートのない地声で、身体全体でがなるような歌い方をする人というイメージしかありませんでした。

そんな私が何気なく見始めたテレビの中で、宮本さんは時に忙しなく、時にじっくりと1曲、1曲を全力で歌いあげていて、その姿に私は釘付けになり、気づけばそのライブ放送を最後まで見てしまっていました。

丁度その時、エレカシは30周年ツアーの真っ最中だったので、近場でチケットがとれるならライブに行ってみたいなという軽い気持ちで申し込んでみたら、ことごとく抽選に外れてしまい、なんとか確保できたのが遠方の石川県本多の森ホールでした。

席は後ろから数えた方が早い位の位置でしたが、本多の森ホールは1700人くらいのキャパなので、ステージは思ったより近くに感じました。

会場内は想像していたのと違って、女性の比率が多く、一人でじっくり聴きに来ている感じでした。

1曲目はベースから始まる「歴史」で、さほど激しい感じはありませんでしたが、徐々にアップテンポの曲が続き、宮本さんも細い身体でステージの端から端まで動き回り、全身全霊で歌い続けました。
照明もとっても眩しく、曲の激しさを効果的に引き立てていました。

そのライブで何より驚かされたのは、「戦う男」のイントロのドラムでした。

音が束になって迫ってきて、いきなり暴風にさらされたかのように身体がのけぞってしまう、そんな経験は初めてでした。

「凄い‼凄い‼」

陳腐ですが、もうその言葉しか出てきませんでした。

1部が終わる頃にはすっかりエレカシのバンドとしての「音」に引き込まれていました。

今までエレカシには「宮本さん」という稀代のボーカリストがいるバンドというイメージしかありませんでした。

でもライブを観て、その音の塊の凄さを肌で感じて、4人揃っての「エレファントカシマシ」というバンドサウンドに、すっかり魅了されてしまいました。

第2部はライブに行く前は、苦手に感じていた曲がほとんどでしたが、終わる頃には曲に合わせて、思い切り拳を振り上げていました。

「ファイティングマン」が多分第2部の最後の曲だったようで、メンバーは楽器を置こうとしていましたが、宮本さんが何やら指示を出して、急遽「花男」がはじまった時には、立ち見を含めた会場内全体が、小躍しているように感じられました。

ともかく楽しくて楽しくて3時間のライブもあっという間に感じられました。

「度肝を抜かれる」というのは、まさにエレカシのためにあるような言葉だと思いました。

この時すでに3月のツアーファイナルのチケットを確保していたので、エレカシに会えるのは半年後だと思っていた私に、思いがけずその前にエレカシにお目にかかるチャンスが訪れたのは、本当にラッキーでした。

それについてはまた後日書くことにします。<2017年9月24日(日) 石川 本多の森ホール>

[第一部]

01.歴史
02.今はここが真ん中さ!
03.新しい季節へ君と
04.ハロー人生!!
05.デーデ
06.悲しみの果て
07.今宵の月のように
08.戦う男
09.風に吹かれて
10.翳りゆく部屋
11.桜の花、舞い上がる道を
12.笑顔の未来へ
13.Destiny
14.3210
15.RAINBOW
16.ガストロンジャー
17.やさしさ
18.四月の風
19.俺たちの明日
20.風と共に

[第二部]

21.ズレてる方がいい
22.奴隷天国
23.コール アンド レスポンス
24.生命賛歌
25.TEKUMAKUMAYAKON
26.夢を追う旅人
27.ファイティングマン
28.花男

アンコール

29.ベイベー明日は俺の夢

小田和正 【Tour 2018 ENCORE!! 】武蔵野の森総合スポーツプラザ2018-8-8[その3]

アンコールの1曲目は「NEXTのテーマ- 僕等がいた-」

前回のツアーのアンコールでも披露されたオフコース時代の曲。
歌詞が意味深で聴いてると切なくなってしまいます。「NEXT」は私にとって、オフコース時代最後に聴いたアルバムです。

この曲が終わる頃、前の人がスタンド席の方を気にし出したので、何かな?と思ったら、巨大風船がゆっくりと落ちてきてビックリ!

そして始まった曲が「またたく星に願いを」
この曲もライブで聴くのは久しぶりです。

巨大風船に囲まれて、それを必死にはじき返しながら歌う小田さんを見ながら、満面の笑でバイオリンを弾く吉田さんが楽しそうで素敵でした。

そして一転して静かなイントロが流れ「hello hello」が始まると、みなさん座ってじっくり聴いていました。

小田さんの声は本当にやさしくて、あたたかくて、いつも心を癒してくれます。
ワンフレーズ、ワンフレーズ、心を込めて歌っているように感じました。

ここでまた小田さんとメンバーが舞台から下がると、一気に帰るお客さんが増えて来たので、もう終わりなのかと思ったら、再び小田さんが登場してくれました。

そしてピアノの弾き語りで歌ってくれたのが「さよなら」

出だしの「もう~」の歌声の素晴らしいこと!昔と同じアレンジでの演奏も懐かしく嬉しかったです。

若い頃のあの透き通った高音とはまた違った、円熟味を帯びた美しい声が、静まり返った会場に響き渡りました。

そして花道を歩きながら「やさしい夜」を歌ってくれました。子守唄のような心地よい気持ちにさせてくれる曲です。

最後はバンドメンバーとアカペラで「また会える日まで」を歌ってくれました。

みなさんとてもいい笑顔で、本当に素敵な3時間をともに過ごすことが出来ました。

終わってしまう寂しさより、小田さんへの感謝の気持ちの方が大きくて、大満足で会場を後にして、幸い台風でも電車が遅れることもなく、スムーズに帰宅することができました。

2011年に小田さんのコンサートに行くようになってから、今回のライブが一番心に響きました。

それは小田さん同様、自分も年齢を重ね、コンサートに来られる機会というものが、ずっと続くものではないということが身にしみて来たからかもしれません。

そして小田さんは全身全霊でみんなに、全ての歌を届けてくれていたように感じました。

まだまだツアーは続いて行くので、体調を壊さないように、あまり花道も走らずに、ゆっくり歌い続けて行って欲しいと願っています。

小田和正 【Tour 2018 ENCORE!! 】武蔵野の森総合スポーツプラザ2018-8-8[その2]

第1部が終わり、スクリーンに「御当地紀行」の映像が流れて来ました。

小田さんのコンサートでは恒例の、ライブ会場近辺を小田さんが散策するという、TV番組になりそうな映像です。これが毎回とっても楽しみです。

今回は多摩地区を中心に、この猛暑の中、麦わら帽子をかぶって、色々まわってくださっていました。(小田さんはパッと見、畑仕事帰りの人みたいでした。)

ほんの2時間ほど前、自分がいた調布駅の前に小田さんが映っているということだけで、なんだかテンションが上がってしまいました。

調布の布多神社は、以前私がお参りをして、御朱印をもらったことがある神社です。
ここで小田さん初監督作品の「いつかどこかで」のクランクイン前に、撮影の安全祈願をしたそうです。

次に向かった場所は「府中の芸術の森劇場」。こちらも小田さんの映画「緑の街」の撮影が行われた場所とのこと。
小田さんが意外と多摩地区に縁が有ったことを初めて知りました。

国立の一橋大学の学食や道端で、通りすがりのファンの方々に、握手やサインや写真撮影を求められても、気軽に応じる小田さんが微笑ましかったです。

そして立川の昭和記念公園
ここは以前よく遊びに行った所なので、懐かしく観ていました。

小田さんがとても興味深々だった「ハンモックのトランポリン」はこども限定で、体験できずに残念そうでした。自転車に乗ったり、暑さで下を向いてしまった向日葵畑を見に行ったり、一人でボートを漕いだりと、何をしてもお茶目で可愛い小田さんでした。

そしてあまり知られていないであろう京王線狭間駅」からの映像が映し出され、なぜ?と思ったら、高尾山に向かう電車に乗るためだった様です。

高尾山はいつも登山者が一杯で混雑しているのに、この日は猛暑の平日だったのかとても空いていました。

ケーブルカー乗り場で、小田さんに気づいた女性軍団に囲まれて、写真撮影に応じた小田さんは、その勢いにタジタジなご様子でした。

長い階段を上って着いた先の高尾山薬王院で、残りのツアーの安全祈願をされていました。

そして最後は多摩市の桜が丘公園。
「グッバイ」のPVを撮影された場所とのこと。街が見下ろせる見晴らしのいい公園でした。

映像の最後の「後半も盛り上がって行きましょう!」の言葉の後に、始まったのが新曲の「坂道を上って」

新曲なんですが、オフコース時代を彷彿させる懐かしい煌めきが歌詞やメロディに感じられて、大好きな曲です。

「time can wait」
これはライブで聴くのは初めてかも。。歌詞が素敵です。

そしていよいよお待ちかね「ラブストーリーは突然に

この時は、花道から会場におりて、お客さんにマイクを向けたりして、歌いながら歩き回ってくれました。

小田さんが会場のどこにいるのかは、スポットライトの位置でしか把握できませんでしたが、それが段々と近づいてきた時には、本当に興奮してしまいました!

この時ばかりは、一番後ろの端っこの席に感謝しました!至近距離で目があったかもと勘違いするくらい側を小田さんが通りすぎてくれて、1メートルくらい先で立ち止まってしばらく歌ってくれました。

途中で小田さんにマイクを向けられて、歌った女性が、嬉しさのあまり倒れそうになっていた気持ちがよくわかりました!

ヒットした曲というのは、本当に会場が盛り上がります。そんなによく小田さんのことを知らずに来た人でも、絶対聴いたことがあるので、その時ばかりは一緒に楽しめますから。

大興奮の後に続いたのが、またまたヒット曲の「キラキラ」

これも会場内を歩きながら歌ってくれました。スクリーンに映った小田さんが、ちょっと声をつまらせる場面があって、それを観たら思わず泣けてきてしまいました。

「いつの日にか また戻れるなら その時 帰りたい この場所へ」

この歌詞がとっても心の琴線に触れました。

いつも小田さんのコンサートでは、うるっと来てしまうのですが、今回は後半、涙腺スイッチが壊れたかのように、何度かボロボロ涙がこぼれてしまいました。

小田さんも何度か涙ぐんでいるように見えましたし、それぞれの歌詞が今の心情にとてもリンクしてしまったからかもしれません。

YES-YES-YES」では、さびの部分で指を差しながら、会場全体で「YES-YES-YES」と熱唱しました。

そしてピアノの弾き語りでの「さよならは言わない」これも好きな曲ベスト3に入ります。
美しい声でこの切ない歌詞を歌われたら、涙腺は緩んでしまいます。

続いて「生まれ来る子供たちのために」
この曲の間奏でのベースソロがとても斬新で良かったです。
小田さんの声も絶好調で本当に高音が素晴らしく、心に響きました。

「風と君を待つだけ」「今日もどこかで」は花道を歩きながら歌ってくれました。

どちらのサビも会場が一体となって歌っていました。

そして圧巻だったのが、新曲「この道を」

黒いスクリーンに歌詞だけが、ワンフレーズずつ映し出される演出がとても良かったです。小田さんのこの曲の歌詞に込めた想いが伝わるようでした。

最初にドラマのエンディングで流れたときは、正直何て地味な曲だろうと思ってしまいましたが、どんどん話が進んでいくうちに、この曲の歌詞が見事に主人公の心情を表していることが分かり、最終回のこの曲ありきのような演出にも感動しました。

小田さんがインタビューでも答えていたように、主人公とそれを演じた二宮和也さんに重ねるように書かれた歌詞を、じっくり堪能しながらこの曲を聴けたのは、本当に素晴らしい時間でした。

そして後半の最後の曲が「君住む街へ」

前回のツアータイトルでもあるこの曲も、好きな曲のベスト3に入ります。

「君住む街まで 飛んでゆくよ
ひとりと 思わないで いつでも」

小田さんはどこかのMCで

「会えるかもしれない。。とかグタグタしたことを言うのはもうやめます。きっとまた会えます!」

と力強く宣言してくれて、会場から大きな拍手が沸き上がっていました。

その日が来るのを心待にして過ごします。(10月末にまた小田さんのコンサートに行けるのですが。。)

この曲で第2部も終了。

アンコールはまた後日書きます。

小田和正 【Tour 2018 ENCORE!! 】武蔵野の森総合スポーツプラザ2018-8-8[その1]

台風13号が接近中、当日の14時にコンサートの開催が決定して、風雨の強まる中、調布駅からバスで会場に向かいました。

バスは会場のすぐ目の前に停まってくれたので、それほど濡れずにすみました。

会場に向かうお客さんは年齢層が高めで、女性が圧倒的に多かったけれど、御夫婦や母娘の姿も結構見かけました。

2020年のオリンピックのために建てられたという、新しい会場だったので、自分のアリーナ席がどの辺りかもわからずに行ったら、ブロックの一番後ろの端っこの席でした。

小田さんがステージやピアノを弾きながら歌う姿は前の人に遮られ、ほとんど見えませんでしたが、花道に来てくれれば、肉眼で見れるのでやっぱり嬉しかったです。


武蔵野の森スポーツプラザ1日目のセットリストは以下の通りです。

ネタバレになりますのでご注意ください。




【第1部】


1.会いに行く
2.愛の中へ
3.こころ
4.たしかなこと
5.愛の唄
6.秋の気配
7.小さな風景
8.愛を止めないで
9.そんなことより 幸せになろう
10.東京の空
11.言葉にできない
12.goodtimes & badtimes
13.Yes-No


【第2部】


14.坂道を上って
15.time can wait
16.ラブ・ストーリーは突然に
17.キラキラ
18.YES-YES-YES
19.さよならは 言わない
20.生まれ来る子供たちのために
21.風と君を待つだけ
22.今日も どこかで
23.この道を
24.君住む街へ


【アンコール1】


25.NEXTのテーマ- 僕等がいた-
26.またたく星に願いを
27.hello hello


【アンコール2】


28.さよなら
29.やさしい夜
30.また会える日まで



18時に会場が暗くなり、映像が流れて、前回のコンサートでの「また会いに来ます」という小田さんのMCやファンの人たちとの触れあう様子が映し出されました。

前回のツアーから2年後にまた小田さんに会えるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。

いつものアニメーションが終わると始まったのが、新曲の「会いに行く」。

ここ何年かは始めの何曲かの音程が不安定で、ちょっと心配になることが多かったのですが、今回はそんなことはなく安心して聴くことができました。

3曲目の「こころ」で花道を歌いながら歩いてくれて、近くで見ることができました。小田さんが近づくと、お客さんは条件反射的に手を振ってしまいますね。

そして「たしかなこと」
この曲の今回の歌い方にすごく心が揺さぶられました。高音の美しさだけではなく、とても力強く歌いあげるその声が、今までとは違う「たしかなこと」に聴こえました。

この曲の前だったか忘れましたが、「台風だから、早めに切り上げよう。。何てことは全く考えておりません。今日も大いに盛り上がって行きましょう‼」みたいなMCがあって、会場から大きな拍手が起こっていました。

そして個人的に大好きなオフコース時代の「愛の唄」が聴けたのは、本当に嬉しかったです。

自分の青春時代に繰返し聴いていた曲は、歌詞が本当に心に沁みます。

「永遠の命も名誉もいらない
あなたに会えたこと それだけでいい」

それはまさに小田さんのことです。

オフコース時代の曲の中でも人気のある「秋の気配」。

この題名が最初は不評だったけど、今ではなかなかいいタイトルだったと思っていますと言うようなMCがありました。
演奏はオフコース時代のアレンジだったような気がします。よくこのサビを学生時代口ずさんでいました。聴けて良かったです。

次が新曲の「小さな風景」

今回はセットリストをあえて見ないでコンサートに来たので、次にどんな曲が来るのか知りませんでした。前半は静かな曲が多くて、じっくり小田さんの歌を聴くことが出来ました。

そしてここからアップテンポの「愛を止めないで」と「そんなことより幸せになろう」が続きます。

印象的だったのが「そんなことより~」の演奏の時に、スクリーンに映し出されたバイオリンの金原さんの笑顔!
本当に楽しそうに、体を揺らしながら、バイオリンを奏でられていました。

エレカシのコンサートでも弾いていらっしゃいますが、その時の真剣な表情とは違う素敵な笑顔でした。

「東京の空」
弾き語りで淡々と歌い出すこの曲をライブで聴くのは久々でした。ピアノの弾き語りだけで、会場全体が静まり、一心に小田さんの歌を聴いていました。素晴らしかったです。

そして「言葉にできない」
個人的に小田さんの好きな曲のベスト3に入る名曲。何度聴いても歌詞が素晴らしすぎて感動します。

スクリーンには何も映らず、ただひたすら小田さんの歌に集中して聴いていました。
でもサビの「ラララ~」の部分では、いつもオフコース時代の武道館ライブでみた、どこまでも続くひまわり畑の映像がよみがえります。

「goodtimes & badtimes」
コマーシャルを思い出して聴いていました。

そしてお馴染みのイントロからの「YES-NO」
花道を歩きながら歌ってくれて、最後のサビで小田さんが「君を抱いていいの?」と歌ったあと、「好きになってもいいの?」と会場が大合唱する場面が盛り上がりました!

そして第1部が終了して、お楽しみの【御当地紀行】の映像が流れて来ました。

この続きはまた後日書きたいと思います。

エレファントカシマシ 【2018 FUJI ROCK 】2018-7-27

今年からFUJI ROCKyoutubeで生配信されることになり、エレカシのライブも全て観ることが出来たことは、本当にラッキーでした。

1ヶ月前の声の不調から完全復活した宮本さんの歌声が、苗場の山々に響き渡ったこのライブを、世界中の人達に観てもらえて良かったと心底思いました。

それにしてもかなり攻めのセトリでビックリ!

FUJI ROCK 2018】

1. Easy Go
2. 奴隷天国
3. RAINBOW
4. 悲しみの果て
5. 旅立ちの朝
6. ガストロンジャー
7. so many people
8. ファイティングマン
9. おはようこんにちは
10.今宵の月のように


久々にみた宮本さんは、目がキラキラしていて、ハイテンションで、また若返ったように見えたので、体調がいいんだなとひと安心。

最初から【Easy Go】で飛ばしまくって、後半は男椅子にのってのパフォーマンス!

間奏で白シャツにネクタイを締め、黒のスーツでバッチリ決めた宮本さんと、白いタンクトップにテカテカ光る革の短パンにビーサン、サングラス姿の石くんが、並んでギターを弾いてる場面は目茶目茶シュールでした。

トミのドラムもまた進化していたような気がします。観るたびに更新されていくエレカシのライブは本当にすごい!
どれだけ練習してるんでしょう。。
エレカシはその練習量が音に表れるバンドなんですね。

次の【奴隷天国】ではイントロのみ宮本さんがギターを弾き、その後はハンドマイクで歌いながら走り回り、奥野さんのピアノがそれを追いかけるように響き渡っていました。
最後の「デェィア~!」からのエンディングもバッチリ決まって痺れました!

そして続けてまさかの【RAINBOW】!
最初の2曲だけでも、かなりエネルギッシュなのに、ここでさらに畳み掛けるようにこの曲を選ぶとは。。。このステージ、勝ちに行ってる気持ちがよーくわかりました!

ステージの端から端まで走り抜け、ネクタイをほどき、シャツのボタンを外し、乳首を摘み、さらにズボンまで脱いでしまいそうな宮本さんの勢いに終始ハラハラさせられっぱなしでしたが、「あ~幸せだったよ~♪」の後に「ベイベー!」と叫んだところが素敵で「もう何でもアリ!」と言う気持ちになってしまいました。

この曲を歌いきった後に、MCで「憧れのフジロックのステージに立ててうれしい、ありがとう」と言って、【悲しみの果て】が始まりました。
宮本さんの声の伸びも素晴らしく、演奏も力強く、何度聴いてもグッと来る曲です。

そして新しいアルバムからの【旅立ちの歌】は、日比谷野音zepp東京で聴いていますが、全てキーボード奏者が違っているので、同じ曲じゃないように響きました。

お腹の底から沸き上がるような宮本さんの声が、歩みを止めないで突き進んで行く、今のエレカシを表すような歌詞にすごく合っていて感動しました。
この曲も聴くたびに進化しているのがよくわかります。

そしてここからまた、怒濤の3曲が続きます!

【ガストロンジャー】では最初からハンドマイクで赤色のライトの中、圧巻のパフォーマンス!
途中、宮本さんが石くんの白いタンクトップの片腕を脱がす謎のパフォーマンスもあったりして、会場の拳率も高くなっていました。

【so many people】のギターイントロが始り、ノリノリのドラムが追い討ちをかけ、会場の熱気がまたまた上がって来たところで、最後に演奏がピタッと止まって「喜びを~」と歌う宮本さんの色っぽいこと!最高でした。

そして【ファイティングマン】では、石くんを前に引っ張り出して、サングラスを上にずらし、ゆっくり左右に顔を向けさせながらギターイントロを弾かせるパフォーマンス!これもとってもシュールでした。
石くんが歌に入る前に、宮本さんの顔色を伺いつつ、定位置にそ~っと戻っていく姿が笑えました。

この曲ではサポートギターのミッキーを前に出し、宮本さんが拳を振り上げたときにぶつかってしまったらしく、「あっ、ごめんなさい」と歌いながら謝っていました。ミッキーはそれに満面の笑みで応えていて素敵でした。

その後成ちゃんも前に引っ張り出され、ドラムのトミも宮本さんをガン見しながら激しく叩き、ラストは宮本さんが会場の方を向いて圧巻のフィニッシュ!

メンバーの紹介を始めたのでもう終わりなのかなと思ったら、「俺の好きな歌です。ここで歌おうと思って用意してきました」と話して始まったのが【おはようこんにちは】

これは今年の日比谷野音で、初めて生で聴いた曲ですが、あの時は喉の不調を気力でねじ伏せるような鬼気迫る感じでしたが、今回は歌詞に描かれた心情を、丁寧に伝えるかのような歌い方で聴き入ってしまいました。

宮本さんは初期の頃のセールス的には厳しかった曲たちを、今も本当に愛しているんだなと感じました。そしてその頃の歌を、たくさんの人に響くように歌う術を、この30年で会得してきたのだと思います。

「みなさん、本当にありがとうございました」と言う宮本さんの言葉に続いて【今宵の月のように】が始まりました。

乾いたギターの音に、心地よく重なるキーボードの音色に紅白の時のパフォーマンスが思い出されました。確かあの時のサポートキーボードも今日と同じ奥野さんでしたね。

丁寧で叙情的に歌い上げる宮本さんの声が、美しい夕焼け空に映えて、ライブのラストを飾るにふさわしい曲になりました。この曲を最後に聴けて、本当に嬉しかったです。

最後はメンバー全員で手を繋ぎ、深々とお辞儀をし、去り際に宮本さんが小学生のように「おしりだしてブッ!」っと言ってステージから消えていきました。

後に残ったのは広い空一面に広がる見事な夕焼けのグラデーション。。。大自然の中の最高の舞台演出でした。

エレカシFUJI ROCKでの全パフォーマンスを自宅にいながらにして体感できたことは、本当に嬉しかったです。

勿論、現地に行って生のライブを観る方が、この何倍も楽しいはずですが、諸事情でそれが出来ない人達にも、こんな素晴らしいライブを届けてもらえたことに、心から感謝します。

力強く美しい宮本さんの声が完全復活して、ますます磨きのかかった骨太のエレカシサウンドのこれからに期待が膨らむ1日でした。

エレファントカシマシ TOUR 2018 “WAKE UP!!”zepp 東京 2018-7-5[その3]

第2部は日比谷野音と同じ「今宵の月のように」から始まりました。あの日苦しそうに歌っていた宮本さんの姿が思い出され、心配になりましたが、その日はいつもの伸びやかな高音が響いてきました。

喉の調子のバロメーターの様にこの曲を聴いてしまいましたが、喉の回復を確認できて本当に安堵しました。

この曲と次の「笑顔の未来へ」の時に、宮本さんはしきりに耳元で手を回して、スタッフに何かを訴えていました。
イヤモニの調子が悪かったのでしょうか?

宮本さんの「私が死んだあとに評価される曲です」と言うようなMCの後に始まったのが「シャララ」。

私の知らない曲だったので、じっくり聴こうと思っていたら、近くで具合が悪くなって倒れてしまった人がいて、それどころではなくなってしまいました。

覚えてるのは宮本さんが繰り返す「シャララ~シャララ~」のみ。。。
残念でしたが、仕方がありません。。

「俺たちの明日」はライブで聴く方が好きな曲です。最後の「頑張ろうぜ」の宮本さんの台詞に毎回痺れてしまいます。

「歩いてゆく」はギター1本でやさしく歌っていました。この曲と「今を歌え」に出てくる「あなた」は、宮本さんのお母さんのことなのかなと勝手に考えて聴いていました。

その静かな雰囲気の後、背後からの眩しいライトに照らし出され、メンバーのシルエットが影絵のように映し出された時には鳥肌が立ちました。そして宮本さんのギターのイントロが流れてきて始まったのが「so many people」!目茶苦茶カッコいい演出でした!

会場のボルテージは一気に上がり、跳び跳ねるように拳が揺れて、ノリノリの状態のまま「ファイティングマン」に突入。

中盤の「Oh~Yeah~」の後の手拍子の楽しいこと!最後に繰り返される「ベイビー!ファイティングマン!」の後の「ヒュ~」と言う会場からの掛け声が、いつもより大きく聴こえました。

最後のドラムのシンバルで終わってしまう瞬間まで、その高揚感は続きました。

演奏が終了すると、日比谷野音の時と同じ様に、宮本さんはメンバー一人一人と握手を交わしていました。

そしてメンバー全員が前に出てきて、繋いだ手を高々と挙げた後、長いお辞儀をされていました。

遠くからでしたが、メンバーみんなのいい笑顔が見えて嬉しかったです。

アンコールが無かったので、結局最後まで宮本さんは、喉のことにも名古屋の延期のことにも触れずに終わりました。

2時間で22曲、それでも満足感で一杯でした。エレカシはライブハウスがよく似合うバンドだなと感じました。

そしてエレカシが元気にライブをやってる姿を観れるという幸せを今回あらためて痛感しました。

このツアーが終わっても、多数の夏フェスに参加されるエレカシのメンバーが、体調を壊さずに、最高のライブが出来ることを願っています。


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